2015年 04月 22日

鉄道模型で楽しむ寝台列車のお葬式(トワイライトエクスプレス編・その1)

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表題のままですが、予定通りトワイライトエクスプレスの9ミリモデルが入線しました。
但しモノは今をときめく?カトー製ではなくトミックス製のそれも旧製品(2代目)でして、故に額面も機関車込みで¥20kを切る(外税)リーズナブルさでした。ウチではカシオペアに続く固定編成客車第2弾となるわけですが、そのリーズナブルさに秘められたモロモロがあるわけで・・・追って見てみましょう。
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モノは2003年ロットで、フル編成化に際しては3セット構成(品番92240・92241・92242)となりますが、紙製パッケージの92240の車両(機関車含む)については他の2セットのブックケースに纏められています。リーズナブルさの理由の1つと思われますが、紙製パッケージはどのみち廃棄の運命にあるので問題とはならず寧ろ良かったです。
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現物を手にして今更ながら判明したのですが、トミックスのトワイライトは実車のリアルタイムでの遍歴を全く関知せず「我が道を行っていた」ということです。先ず見ての通りでスロネフ25の展望窓外部の水切りがありません。実車では1991~92年頃にかけて追設されているにも関わらず、2003年ロットでも無視を決め込んだ図太さは相当なものですw そして2001~2002年にかけてのリニューアルで実車は外部塗色の黄帯の上下に銀縁を加えていますが、2003年ロットでは先の水切りとのバランスをとったのか、はたまた眼中になかったのか当然のように旧帯のままです。

結局トミックスのトワイライトが実車に追いついたのは2012年ロットからで、この時漸くスロネフ25の展望窓外部に20年越し(!)で水切りがモールドされ、外部塗色も10年越しで新帯へと改められたのです(更には一部洗面所窓などが埋められた)。そう考えると随分と長い事、巷間のユーザは古めかしいトワイライトを押し付けられていたわけで・・・。
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台車自体は(初期)新集電機構・黒染め車輪ですが、ボディマウントのTNカプラーには対応していません。これもリーズナブルさの因子か・・・。まあウチでは問題となるところではないのですが、(初期)新集電機構については後に触れます。
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実車は2編成(第3編成はディテールが異なるので別物)あったにも関わらず車番やロゴの類は印刷済みでありがたいです。ウチはインレタの転写の手間というよりは、それに伴うコーティングを大変な手間と感じます(つまり車体を完全にバラす)。コーティングせずとも多少は持ちましょうが、やはり盤石とは言えません。
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専用塗色のパーイチはダイキャストの陽刻の2131然り、安定の5代目モデルです。
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その車体はといえばわざわざ金型を起こしてあり、運転室側窓のバランサー点検口が設けられています。このバランサー点検口は北陸のパーイチの特徴とも言え、製造年次に関わらず後天的に追設されています(450番台なんかは新製時から有り)。トワイライト機は6両全車がバランサー点検口を有しますが、画像の通りEG灯が電球内側交換式の縦長仕様ですから、103・104・113・114号機が該当します。しかし、付属のナンバープレートをチェックすれば・・・
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失語症待ったなし


それが仕様であっても、なんだかトンデモないシロモノを掴んでしまったのかも知れません・・・。因みに43・44号機は当初前面窓白ゴムで後に黒ゴム化されましたが、EG灯が小型の外側電球交換式なので別物です。
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前面のスカートはお約束の衝撃緩衝装置一式のモールドがなされています。実車では1991年7月から装備されていますので、編成全体で見ればスロネフ25の展望窓外部への水切り追設がなされた1991年末~1992年にかけての、何と1年にも満たない期間の姿という事になります。しつこいようですが、こんなモデルで2012年までよく押し通したものです。やはり鉄道模型専業ではないメーカーの怠慢というか驕りでしょうか。
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ウチが撮影したトワイライトの最も旧い記録がこれ・・・1991年5月3日に富山で撮影した8001レです。衝撃緩衝装置一式が装備され始める2ヶ月前の事で、103号機のスカートまわりはスッキリしています(ラウンドハウスの「タイプ」がこれに相当する)。
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そしてリーズナブルさ最大の決め手はこれ・・・新集電機構にも関わらず、転がりが見ての通りです(涙 以前に模型仲間のトミックス製ブルトレのフル編成が花月園の勾配を上らなかったのを目にしたような記憶がありますが、機関車ではなくどうもこれが原因と言えそうです。新集電機構と一口に言ってもその初期製品はご覧の有り様で、キーワードでググれば多くの事象にヒットすることでしょう(因みにこれが該当するのは「さよならあさかぜ」「さよならはくつる」「北斗星・東日本Ⅱ」「エルム」など2000年代初頭のロットだそうです)。

結論から言ってしまうと現行新集電機構の車輪と集電板に交換してしまうのが確実なのですが、集電板の分売が行われておらず上手い具合に収まりません。カニ24向けのDT21Bやその他車両向けのTR217といった「台車ごと」の分売による台車交換という手もありますが、10両全てとなると車両セットが1つ、中古の電気機関車が2両ぐらい買えてしまいそうな高コストが降りかかります。
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仮にここで台車全交換となるとそれこそ「安物買いの銭失い」であり、余程プレミア化しているカトー製を求めた方が低廉に済み賢明だったのではとも見れますが、ウチはこれに関しては全く後悔していません。何故なら、90年代に輝いた「旧帯」のトワイライトが欲しかったからです。2012年ロットの改良されつくしたトミックス製でも、2011年発売で2015年再生産分が瞬殺したカトー製でも得る事の出来ない、旧帯のトワイライトこそ私が実際目にした唯一のトワイライトの艶姿だったからです。

しっかし台車、どうすんべかな・・・。

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おまけ:

ブックケースのウレタンにはご丁寧にDD51用のカットが施してあり、「買え」とばかりに要らぬプレッシャーをかけてきますw まあ確かにいずれは「カシオペア」牽引も兼ねられますので入線させたいところですが、少し前まで市場に残っていた在庫は「北斗星・カシオペア・トワイライトバブル」によって枯渇してしまったので、早急な再生産を望みたいところです。

その2に続く)
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by odoriba96 | 2015-04-22 17:16 | 9ミリ(客車/貨車) | Comments(4)
Commented by 赤緑 at 2015-04-22 22:19 x
期を同じくして当方が入手したTOMIX14系も新集電ながらひどい転がり具合。
貴殿がどう解決するか、期待します。
Commented by chikatetu-kanji at 2015-04-23 00:00
当鉄道所有のトワイライトは初期ロットです。
Dos-V買うなら!?
Commented by odoriba96 at 2015-04-23 22:32
>清瀬JJさま
まあ見ての通りですが・・・この年代のロットは余程の思い入れが無い限り要注意です。
絵に描いたような安物買いの・・・ですが、勉強代と割り切るのが聡明です(何
Commented by odoriba96 at 2015-04-23 22:33
>八王子さま
いまさらDos-Vなんか買いませんww台車買いますがwww
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