2015年 09月 05日
それは数日前、唐突に現れました。 E5/E6系の前面窓がくりぬかれている大きな「顔出し看板」です。設置個所は東京駅京葉地下2階コンコース改札内の丸の内側で、界隈を往来する旅客の視線を集めているはずです。 おっかなびっくり?裏側へと回って見ますと、手摺状の斜部に上らないよう注意喚起のなされた張り紙と、申し訳程度の階段が設けてあり、人が立ち入りが意識された構造から顔出し看板で相違無いであろう事を確認させられます。階段がやや薄汚れていて、使用痕があるのに注意です。 そして謎を呼ぶのがこの「JR東日本商品化許諾済」の表記。 鉄道事業者にとって鉄道車両が商品であるのは解せますが、いくら改札内(つまり旅客が居る範囲)だからといって、このような無料の「遊具」までもが商品として解釈される定義付けに大いに興味がもたれます。そしてこの顔出し看板はJR東日本の意志で造られたものではないという事。もしそうでなければ許諾なぞ必要ないからです。 何よりも最大の謎はこの設置個所。 新幹線の乗車記念にというのであるならば新幹線改札内もしくは近隣に設けられて然るべきで、何故にそれこそある意味そこから最も離れた京葉地下2階コンコースなのか。それも数多の乗り換え旅客が通過する八重洲側連絡通路の動線と真反対の丸の内側という、いわばレジャー旅客が殆ど目にしないエリアがセレクトされた謎は深まるばかりです。 恐らくですけれども、この顔出し看板は居場所が無くなってここに落ち着いたのかも知れません。 何となく思い出したのですが、数か月前にこの顔出し看板は、同じ東京駅構内の丸の内地下1階コンコースの大手町側改札付近で催されていた、東北の観光フェア?絡みで設置されていたのを朧気ながら覚えており、それが巡って今頃になってここへやって来たのでしょう(観光フェアが「びゅう」の主催であれば確かに許諾は必要です)。 新幹線とは縁もゆかりも無い東京駅の地下空間の一隅にこの顔出し看板はあります。 傍らを通過する旅客はもっぱらビジネスパーソンであり、大半のレジャー旅客の目に触れる事も無く、また大きな体躯ながら旅客の動線に支障しないので、殆ど全てと言って良いほど足を止める旅客は居ないでしょう。何だかカワイソウな顔出し看板・・・ウチの通勤経路ど真ん中?なので、その動静を注視したいと思います。
by odoriba96
| 2015-09-05 08:35
| 実車趣味(JR)
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