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赤い電車は臼い線

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2017年 04月 25日

鉄道模型で楽しむ寝台列車のお葬式(夢空間編その4・またオハネが増えました)

嗚呼、「夢空間」(フラグ)
鉄道模型で楽しむ寝台列車のお葬式(夢空間編その1・スベル、スベラー、スベレスト)
鉄道模型で楽しむ寝台列車のお葬式(夢空間編その2・2年振りの胎動)
鉄道模型で楽しむ寝台列車のお葬式(夢空間編その3・オハネが増えました)

表題とは裏腹?に、「夢空間」が桜木町駅前の「置物」から営業列車へと供されるまでの過程について、整理したいと思います。
鉄道模型で楽しむ寝台列車のお葬式(夢空間編その4・またオハネが増えました)_c0360684_89458.jpg

先ずはwikiナントカからの抜粋です。

(以下引用)
次世代寝台車両の方向性を探るため、JR東日本が1989(平成元年)に3両を製造し、同年に開催された横浜博覧会の自社展示ブース「夢空間´89」(桜木町駅駅前広場)で「車両の形をした建築物」として展示を行った。海浜幕張駅前でも同様の展示を行ったのち、実際の車両として「北斗星」系統をはじめとする団体専用列車や臨時列車に用いられた。
(引用おわり)

如何でしょう。この書き方ですと「桜木町駅前展示→海浜幕張駅前展示→営業運転」という流れであると読み手は解釈すると思われます。では次ですが、こちらのデアゴの素人冊子を参照したというページからの抜粋です。
鉄道模型で楽しむ寝台列車のお葬式(夢空間編その4・またオハネが増えました)_c0360684_8185816.jpg

こちらはリンク先に目を通していただくとして、抜粋部の引用はしませんが・・・如何でしょう。これも同じように「桜木町駅前展示→海浜幕張駅前展示→「世界鉄道デザイン会議」で初の営業運転→北斗星系統での運転」という流れであると、読み手は解釈するように思います。

お次は、「鉄道ファン」誌面1990年12月号(通巻№356)からの抜粋です。
鉄道模型で楽しむ寝台列車のお葬式(夢空間編その4・またオハネが増えました)_c0360684_8221042.jpg

※「鉄道ファン」誌1990年12月号(通巻№356)より転載

(以下引用)
昨年10月25日運転の団体列車“世界鉄道博デザイン会議号”に使用して以来、海浜幕張駅前にてレストランとして利用されていた夢空間車両が、9月23日から24日にかけて配置先の尾久客車区に所属復帰している。回送形態および経路は、23日にヨ8000+オシ25+オハフ25+オロネ25+ヨ8000の組成で、川崎貨物から鶴見経由で品川へとまず回送されている。品川運転所に入区後、ヨ8000を解放し、翌24日、回1541~回4540列車にて、約1年ぶりに尾久に帰区した。本線上にもどった同車両たちだが、今後の運転計画は現在無いようで、動向が注目される。(後略)
(引用おわり)

先にふれたwikiナントカとデアゴの参照ページとは全く異なる流れが記されています!この記事の内容と日時に偽りがなければ、「夢空間」が桜木町駅前の「置物」から営業列車へと供されるまでの過程について要約すると以下の通りになります(文責:ウチ)。


・1989(平元)年3月25日~10月1日 「横浜博覧会YES´89」開催、会期期間中に「夢空間」が桜木町駅前に展示される

・1989(平元)年10月25日 「世界鉄道デザイン会議」の一環のエクスカーションとして日光線に入線、本線初営業運転(「鉄道ファン」誌通巻№345参照)

・時期不詳 海浜幕張駅前にてレストランとして据え付け営業

・1990(平2)年9月23~24日 海浜幕張駅前から(陸送を経て?)川崎貨物~鶴見~品川(15台列車・東大宮経由)~尾久で約1年ぶりに所属区帰投(「鉄道ファン」誌通巻№356参照)

・1991(平3)年、多客臨「北斗星トマムスキー」に連結し一般営業列車への初供用となる(「鉄道ファン」誌通巻№358参照)
(下り運転日)1/10・17・24、2/14・21・28、3/7・14
(上り運転日)1/13・20・27、2/17・24、3/3・10・17


ウチはこれがファイナルアンサーであろうという見解ですが、事実は一つ、しかしどこで覆されるかもわかりません。気がかりなのは海浜幕張駅前でのレストランとしての使用時期がハッキリしない事で、これが確定しさえすれば前後の史実とも繋ぎ合わせて確信のもてるものとなるはずです。それにしても夢空間、置物→営業運転→置物→営業運転→退役後再び置物・・・という、こんな数奇な巡りあわせを辿った客車は他例が無いのではないでしょうか?
鉄道模型で楽しむ寝台列車のお葬式(夢空間編その4・またオハネが増えました)_c0360684_8571417.jpg

長い前フリでしたが、オハネの再増備とどっちが本題かと言われれば、どっちも本題と言わざるをえませんw その肝心のオハネですが、、先日某犬屋の糞溜め餌箱で見つけてきました。ウチが糞溜め餌箱から摘まむのは初めてではありませんが、ごく珍しい事です。お値段は英世さん1人+税で、ガラスケースに並んでいる同品?よりは数百円安い程度です。それほどこの編成の組成にお金をかけたくないのでしょうか(爆
鉄道模型で楽しむ寝台列車のお葬式(夢空間編その4・またオハネが増えました)_c0360684_91972.jpg

糞溜め餌箱=ジャンク品ですが、そのジャンクたる由来の一つがこれでしょうか。インレタが転写済です。見ての通りの透明ベース付き座布団インレタで無難に貼れています。車番のオハネ25 239ですが、これ当該のEF81入り「夢空間」セットに収録されているナンバーです。奇しくも既保有の2両とはナンバーが被っていませんので、このまま使いますw
鉄道模型で楽しむ寝台列車のお葬式(夢空間編その4・またオハネが増えました)_c0360684_935663.jpg

「夢空間」セットということは・・・と裏返してみれば、出ました、鮮やかな白色の絶縁ブッシュです。しかも前後の車輪で絶縁ブッシュの位置がバラバラ(画像赤枠内)。前オーナーがわざとこうしたとは考えにくく、富の工場での組み付け時からのデフォでしょう。確かにこれでも集電に支障はありませんが・・・。
鉄道模型で楽しむ寝台列車のお葬式(夢空間編その4・またオハネが増えました)_c0360684_9622.jpg

でもって念のためにと簡単にバラしましたら・・・出ました、ジャンク品お約束の室内灯ですw ウチもこの夢空間編成に関しては室内灯を装備しようかな~と考えていなくもないのですが、そうなるにしてもメーカー純正品を充てこむつもりはないので、画像の室内灯は問答無用で廃棄処分です。
鉄道模型で楽しむ寝台列車のお葬式(夢空間編その4・またオハネが増えました)_c0360684_975096.jpg

これで引戸・金帯の北斗星仕様のオハネ25-100は3両になりました。

その5に続く)

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by odoriba96 | 2017-04-25 09:08 | 9ミリ(客車/貨車) | Comments(0)
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