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赤い電車は臼い線

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2017年 11月 07日

KATO Penn Central 4-Car Passenger Set

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先日の総本山参詣時のお布施についてです。
要はこのアイテム、ペン・セントラル鉄道の旅客輸送がアムトラック化された直後の、ニューヨーク~フィラデルフィア~ハリスバーグ~シカゴ間の長距離列車をイメージしたもの・・・のようです(KATO USAの製品紹介ページはこちら)。現在、同経路においてはアムトラックが途中のピッツバーグまでを結ぶ「Pennsylvanian」を運行しています(但し昼行列車)。
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しかしこのセット、4両の内訳は座席車1両と寝台車3両であり、これのみでは完結せず、品番106-3522の4両セット(荷物車、食堂車、寝台車×2)と混ぜ合わせて組むのが正しいとか。とは言うものの、どちらもリリースが2011年頃と結構以前であり、品番106-3522の入手に希望が持てません(今回の106-3521もよく残っていたとは思いますが)。よって今回の4両は「団体列車」ないし「動態保存列車」という位置付けにしたいと思います。
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この4両、見た目が全て違うのは兎も角として、幌枠なんかも造り分けていて細かいです。連結妻の尾灯のポジションが、国内型のような幕板部ではないのがお国柄というか「そういうもの」なのでしょう。
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では順を追って1両ずつ見てみましょう。なお、ペン・セントラル以前の出自等についてはweb上の「ジョー◎ン」や「さか◎う」のページを参照しています。まずは「Coach(コーチ)」の♯3001で、元・スムースサイド客車とのことですが出自は判然としません。
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以下、合法的な分解(違 で個性に迫ってみましょう。Coachの名の通り、普遍的な座席車です。車内はロマンスシート(死語)が2-2の4列で並んでいます。
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お次は「12Duplex 4Double Bedroom Sleeper」の♯4366で、出自は見ての通りのタスカンレッドでPRR(ペンシルバニア鉄道)のブロードウェイ特急で用いられていたようです。カーネームは「CONNOQENESSING CREEK」で、由来はペンシルバニア州の河川のようです。
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側窓の見付けが両側面で全く異なるのは片側通路式ゆえですが、それ以上に際立つのが先の画像の小窓ですね。国内にも似たようなものが・・・そう、ブルトレのソロあたりにイメージが重なります。「12Duplex」はこの小窓の数と一致しますので、恐らく12室の重層型個室という事になりましょうか。
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そして両車端に位置するのが「4Double 」で4室のダブルベッドルームという事でしょう。国内型に例えれば「ロイヤル/ソロ」といったところか。お約束のインテリアもそれっぽく再現。重層型個室はちゃんと上層部のベッド?のモールドが底上げされています。
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お次は「Ex-21-Roomette Coach」の♯1521で、これもブロードウェイ特急からの引き継ぎ車とか。見た目は銀色ですが、これがもともとステンレス車体であるかどうかは不明です。
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そのインテリア、「21-Roomette」の通り中央通路式の両側に、手前10室、奥11室の計21室のルーメット式個室が並んでいます。国内型でも客車ヲタなら説明不要でしょう。20系固定編成客車におけるオール個室の最上級車両ナロネ20にも備わっていた、あの「ルーメット」です。
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最後の1両です。「4-4-2 Sleeper」の♯4388でカーネームは「IMPERIAL TREES」です。どこかにお高い樹木があるのでしょうw これもブロードウェイ特急出自との事ですが、「4-4-2」という謎かけのような数列が気になります。
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先の♯4366と同じくの片側通路式です。さて、気になる「4-4-2」ですが、これについてはwikiのブロードウェイ特急の項において「4ダブルベッドルーム・4コンパートメント・2デュリューイングルーム」という記述があり、恐らくこれの事を指すものと思われます。
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注目?のインテリアですが、車体中央に構える大き目の2室で、チェアが2脚モールドされているのが「2デュリューイングルーム」と思われます。しかし恥ずかしながら「デュリューイングルーム」の意味が解りませんでした(ご教示いただけると有り難いです)。残るはその両側に4室ずつ備わる「ダブルベッドルーム」と「コンパートメント」ですが、インテリアモールドでは具体的な差が見出せません(爆 恐らく前者はそのまんまの意、後者は2段ベッドあたりになっているのでしょう。

国内型モデルに夢が無いとは申しませんが、やはり他国の鉄道は中毒になると一筋縄には逝きませんw 今後の段階で予約済みなのは、以前にも触れましたカトーのスーパーライナー客車で、俗にいう大陸横断列車です。あとはP42ももう1両揃えないとですが、その沢山のバリエーションからセレクトするのは至極難儀・・・。




そんなモデルも待ち遠しいこの頃、ユタ州の遠大且つ壮大な景観を行くシカゴ発エメリービル(サンフランシスコ対岸)行、3900キロの旅路を紡ぐ「カリフォルニア・ゼファー」の動画で想いを馳せたいと思います。

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by odoriba96 | 2017-11-07 10:59 | 9ミリ(外国型) | Comments(2)
Commented by クロ@泥酔鉄道 at 2017-11-07 22:09 x
お久しぶりです。
外国型の寝台車ですが、室内のモールドを見るだけでも、本とかでうっすらとしか見たことのない寝台の個室が分かって、とても楽しくなりますねぇ。

4-4-2の「2」ことdrawing roomですが、調べて見ますと「特別室」(寝台三つとトイレ付き)という意味があるみたいです。
Commented by odoriba96 at 2017-11-12 15:53
>泥酔鉄道さん
御無沙汰しております。早速のご教示ありがとうございます。
寝台三つですか・・・いまで言うスーパーライナーのファミリーベッドルームみたいな位置付けですかね。

語学力が無くとも、何となくそのキャラクターを理解たらしめる「模型」の存在って、やはり凄いと思います。今まで何となく手にしてきた完成品にも、それなりのコダワリをもったインテリアが込まれているのかと思うと・・・。
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