赤い電車は臼い線

odoriba96.exblog.jp
ブログトップ
2018年 10月 30日

運転会に逝ってきました(エムズ・クラフト(模型工房パーミル)さん)「後編」

c0360684_09272744.jpg
「前編」はこちら。
高崎では参加の面々と合流しますが、その前に昼食を調達・・・と駅弁屋を覗いてみます。高崎は御存じ「たかべん」の縄張りで、その代名詞的存在なのが「だるま弁当」ですが、私的には「鶏めし」が美味しく一押しも二押し?もしたいところ。店頭には両者とも並んでいたのですが、驚いたのは「だるま弁当」のほうが高額(¥1000)であった事。正直、貯金箱になる容器以外の特色を知らないのですが、ここは当地ゆえの「だるま価格」として納得しましょう(何





c0360684_09341611.jpg
その「鶏めし」を携えて乗車したのは11:23発の横川行、車内は謎のビジネスパーソンが纏まって乗車していて土曜の北関東ローカル列車とは思えない様相。沿線に大きな事業所があるのでしょうか。車内で落ち合った参加の面々は事前に申し合わせていなかったにも関わらず4名全員が「鶏めし」入手済みという「鶏めし」オフ状態(爆 否、それほど「鶏めし」が人気という事なのでしょう。横川行は北高崎、群馬八幡と停車しその次の安中で降車します。

実父の生まれが信州・佐久ですから、それこそ父子二代でED42時代から在来線終焉まで、碓氷峠を経ての信越本線往還を帰省その他の折りに幾度も繰り返してきたわけですが、安中で降車するのは生涯初めての事です。
c0360684_09370221.jpg
鉄ヲタ的に安中といえば、駅に隣接する東邦亜鉛の製錬所への引き込み線と、そこへの積荷を輸送する専用貨物列車の存在で有名なもの。貨車が居並ぶヤードに動きは見られませんが、製錬所からは蒸機のようなものが上がっていて操業中の様子です。
c0360684_09392403.jpg
安中駅の駅舎を出て左手に歩く事数分、信越本線の線路際に傾斜屋根が特徴的な桃色の建屋が見えてきました。これが「エムズ・クラフト」こと「模型工房パーミル」さんです。
c0360684_09412291.jpg
数台分の駐車スペースも擁し、その色遣いを含めた店舗外観はおよそ模型店とは思えず、その印象から飲食店舗の居抜き物件を彷彿とさせます。この建屋自体は店舗兼工房で、レンタルレイアウトはこの奥の別棟にあります。
c0360684_09462814.jpg
それがこちら・・・見た目プレハブですが空調完備で、傍らを信越本線の列車が走っている(211系ばかりですがw)のでナカナカ楽しい空間です。
c0360684_09481496.jpg
マスターに案内されて立ち入りますと・・・おお~、めくるめくジオラマの世界!実景をオマージュした造り込みが随所に見られるプロセスとその仕上がりは、さすが建築模型等を手掛けるメーカーさんといったところです。
c0360684_09511120.jpg
入って左側からは「L」状にローカル線レイアウトがあり、単線ながら延長が相当なうえ、シーナリィがパッと見ただけでもヤバそう(褒め言葉)です。
c0360684_09495596.jpg
メインのレイアウトは国鉄(JR)線と私鉄線イメージの各々複線ですから計4線、これに前述のローカル線1線を加えて全部で5線あります。3名以上同時利用であれば貸切がお得とのことで、更には貸切時に限り飲食も可能との事。それ故の「鶏めし」入手であったわけです。料金は今回4名貸切利用で4時間、1名あたり¥2200で十分リーズナブル。ウチの交通費はそれの3倍ぐらい掛かっていますが問題となるところではありません(爆
c0360684_09554584.jpg
早速運転開始ですが、簡単なくじ引きによる割り当てではローカル線だけが余り、最初の小一時間は誰もローカル線で遊ばなかったのです。これは大いなる過ちであり、悔いを残す事となったのです(何 こちらのレイアウトは雪景色の岩原スキー場カーブをオマージュしたシーナリィが有名ですが、画像の鉄橋も素敵です。サイトによれば上越線の津久田の鉄橋のオマージュとの事ですが、どんな車両でも似合いそうなのが素晴らしいです。
c0360684_10060284.jpg
雪壁の岩原カーブを行く「カシオペアクルーズ」風味の重連。回送ではない営業列車における直流機と交直流機の重連は異色で、実車の「カシオペアクルーズ」における名物と言えます。この岩原カーブのシーナリィは見ての通りで、ここに手持ちの車両を走らせたモデラー全てにハピネスを与えるものと断じても良いほど。ゆったりとした大きなカーブ径も列車をより美しく見立てます。
c0360684_10095435.jpg
そのカーブの先にある土樽風シーナリィも雪景ですが、水が流れる川床は雪が解けて岩石がむき出しになっている事、プレートガーダの枕木一つ一つにちゃんと着雪している事など、そのデッサンの迫力に脱帽し圧倒させられます。ところでこの「カシオペアクルーズ風味」ですが、機関車同士の相性がどうもアレで、アーノルドカプラーのままですと機関車同士が走行中に特定箇所で分離し個別走行する始末(爆 なので即興でナックルカプラー化し落ち着かせたのですが、そんなこんなで費やしてしまい最初の1時間は終了。次はローカル線へ移動します。
c0360684_15133938.jpg
準急色もまばゆいキハ55系の4連は準急「あさま」のイメージ。
平野を駆け、山裾を縫う・・・
c0360684_15142484.jpg
そして山峡の河へ。
c0360684_15144248.jpg
スイッチバック駅を通過!
これらのレイアウトはモジュール形式で、一部の接続部でスノープロウが接触する等ありましたが、これは車両の特性によるものですから、連結位置を変える等して対処すれば問題無く楽しめます。このスイッチバック駅及び引上げ線への入線もポイント切り替えで遊べ、見どころとなっています。
c0360684_10270708.jpg

今回の「パーミル」さんレイアウトは、事前情報で国鉄(JR)線、私鉄線、ローカル線の三種盛りとあり、その持参車両のセレクトに大いに迷いました。何かをどこかでオミットせねばなりません。ウチは結局ローカル線向けの非電化車両を3本用意し、そこそこのウェイトを置いたのです。その3本のラインナップがこれ。参加の面々の中でウチが最年少(というほど若くない)ですが、画像の通り嗜好はぶっちぎりで高齢者並みかと思われます(爆

c0360684_10294787.jpg
田植えが迫る萌芽の頃、美しき純日本的景観の中を準急色の気動車が水鏡を醸しながら行く様は、さも一幅の名画のようでありここがジオラマの世界である事を刹那に忘れさせてくれます。
c0360684_10324461.jpg
水鏡の向こうには勾配のアプローチにかかる美しい築堤。ウチもその昔はあちこちに実車を撮りに行きましたから、撮影地の見極めはまあまあという自負があります。その勘が今も正しいものであるならば、このような実景あらば間違いなく超・超・超・有名撮影地となることでしょう。
c0360684_10355772.jpg
顔は湘南、側はスハ43、車体断面は10系気動車というキメラのようなテイストのキハユニを先頭に湛えたローカル気動車編成が、美しいカーブを描く青い築堤上を行きます。
c0360684_10370007.jpg
この刹那、ウチは昇天した!
c0360684_10383870.jpg
そして成仏・・・。
このオロ61を連ねた軽量客車中心のオール座席車編成は急行「白山」1964編成で、今回はD51重連を牽引機として持参・・・のはずが次位機を忘れて大失態!ある意味替わりのDF50ですが、これが見ての通りでこれ以上の説明は不要でしょう。




数多の非電化車両が幸せになる・・・そんなレンタルレイアウトが存在するのです。抜群のロケーションはこれを製作された「匠」の賜物・・・かえすがえすも脱帽です。
c0360684_10555827.jpg
「白山1964」は終始DF50牽引でまさかの無煙化(爆)でしたが、参加の面々は「また来よう」という意見で一致していますので、その折にはD51重連を忘れずに再登板させたいところです。それより何より、このところアメリカ型ばかりに入れ込んでいましたが、これだけのシーナリィがあれば一編成新しく仕立ててみようか・・・という意気が出てきたことは、正直自身でも驚きました。それほどの「魔力」が間違いなくここにはあります。
c0360684_10584998.jpg
しつこいようですが、水鏡の築堤をハイアングルから・・・。上からも良し、下からも良しでまさに超・超・超・有名撮影地の貫録十分で激パ必至でしょう。もうウチはこれらの画像編纂中に雨あられのようなカメラのモードラ音が聞こえてきましたから完全にビョーキですよ?
c0360684_11055953.jpg
ローカル線ばかりでも飽きられる(手遅れ)なので他のハイライトシーンも。画像は中央本線の信濃境~富士見にある立場川橋梁をオマージュしたコンクリート橋で、115系300番台山スカとの貫録のマッチングです。今回の持参車両では中央本線系統の比率で最後まで悩み、結局これと800番台の山スカのみに留めたのです。
c0360684_11082835.jpg
岩原のカーブを行くトミックスのコキ50000ですが、牽引機のカトーのEF64と相性が悪いようで、勾配を上り切った箇所や線路繋ぎ目でのカプラー復原が成されず、走行中分離が絶えず完全にお荷物でした。アーノルドカプラーに拘り続けるのももはや限界でしょうか。
c0360684_11105998.jpg
ロカール線ばかりの推しで、あたかもウチが占有していたかと言うとそんなことはなく、その素晴らしさを他の参加者に味わってほしく早めに席を空けて勧めたのですが反応がイマイチ・・・。挙句に最初の「空白の1時間」然りで、皆「後悔先に立たず」だったのです。

そのローカル線シーナリィのおさらいですが、まず交換駅は2面3線に通過できる側線が2本、それに赤レンガの機関庫を有す駐泊所程度の基地がありますから、機関車等を並べるのも良いでしょう。ポイントの切り替えはツマミ一つで1線2基が切り替わりますからラクチンなうえに確実で機能性も申し分無いです。そのローカル線の上部では新幹線線の建設が進んでいまして、一部区間は「お試し」で運転することが出来るようになっています。
c0360684_17323691.jpg
その「お試し」は暫定的な周回コースとなっていまして、画像でDD51カシオペア(幹事氏保有)が走行しているのがそれ。右奥に見える背の高い支柱は北陸新幹線の斜張橋である「第2千曲川橋梁」のオマージュとなるであろう事は間違いないでしょう。斜材のケーブルは未だ未施工ですが完成すればさぞや壮観・・・E2系買っちゃおうかしら?長野ゆかりだしね!

c0360684_11155638.jpg

ローカル線紹介に戻って、画像で居並ぶ鉄橋は緩くカーブしたプレートガーダと曲弦トラス。どちらもオリジナル品と思しきもので、曲弦トラスの橋脚と橋台は赤レンガ仕立てで歴史ある国鉄幹線・亜幹線のイメージを強くします。河川の表現が見ての通り両者で全く違い、本当に見ていて飽きのこないものです。

c0360684_11282408.jpg
しっかし、準急色のカッコイイこと!鉄道網が「陸上交通の王」であった黄金時代を象徴する塗色の一つでしょう。それより何より、そのカッコ良さを引き立て昇華させているのは、鉄骨の抜けた精密な曲弦トラスそのものである事は疑いようがありません。この曲弦トラス然り、レイアウト上の鉄橋などの大規模構造物の殆どが大手メーカーの既製品ではなくオリジナル品で占められており、独特の世界を見せてくれます。
c0360684_11191856.jpg
カーブした築堤と短いトンネルの並列、その間の黄色いベース上にトンネルポータルが2個置かれているのが判りましょうか。これはマスターが「電車を走らせる際に差し替えてください」と用意していただいたもの。そう、このローカル線のトンネルポータルは断面径の小さい非電化ポータルがデフォですが、ポータルの差し替えが可能でパンタ車も入線させられるのです。凄い!しかし、いやいやいやいや、ここにパンタ車(要は電車)を走らせようなんて野暮ですよw
c0360684_11242043.jpg
見る者全てが昇天し成仏、そして浄化される奇跡のシーナリィであるローカル線のハイライト「水鏡に浮かぶ築堤」です。水鏡の面積が築堤の両側でアンシンメトリーになっていて、視覚的にも変化を与えて決してプレーンとさせていない計算高さに脱帽です。
c0360684_11341490.jpg
レイアウトには組み込まれていませんが、部屋の一隅にはこんなジオラマも・・・言わずと知れた碓氷峠のめがめ橋と新線のコンクリート橋です。いまやどちらも実物は廃橋ですが、これがレイアウトに組み込まれたら・・・何度昇天しても足りませんよ!
c0360684_11412809.jpg
あっという間の4時間・・・陽は傾き、西日に染め上る安中駅から211系で高崎へと出、そこからE23×系のグリーフ車でお楽しみの反省会兼打ち上げです。ところがこれでけでは面々は満足せず、浦和で途中下車し居酒屋へなだれ込む始末w ウチは翌日も5時起き出勤でしたが、何よりかけがえなく充実した1日を送れた事が全てでした。幹事氏及び参加諸氏、ありがとうございました。

/
/






by odoriba96 | 2018-10-30 09:39 | お出かけとかオフ会とか | Comments(4)
Commented by youroumania at 2018-10-30 19:31
こんばんわ
おいらも行きたかったですが当然のように出勤日。。。

水鏡・・・イイですね。なかなか貸しレで見ない気がします。
走行解放対策はTNカプラー化が一番いいような気がしますがなんか面倒ですし。

あ~浦和で打ち上げなら迎撃できたのに・トホホ

次回企画があれば参加したいです。
Commented by ジャン at 2018-10-31 07:15 x
こんにちは。
どこかで見たピンクの建物だと思ったら。
https://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2015-10-20
Commented by odoriba96 at 2018-11-07 20:55
>養老さま
おはようございます。
今回のオフは遠隔地ではありましたが、多少無理してでも訪れた甲斐がありました。
日本型の走行も久し振りで、そのシーナリィもあり刺激的でしたw
年内にどこかで一献したいですが・・・その折には宜しくお願いします。
Commented by odoriba96 at 2018-11-07 20:59
>ジャンさん
こんばんは。
さすがは第二の故郷とおっしゃるだけあり、ぬかりないですねw
本当に飲食店舗だったんですね・・・(驚
見た目のピンク色がインパクト大ですが、前身がラーメン店舗であった模型店は私の知る限り史上初ですw
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。



<< 最近のあることないこと~今年も...      運転会に逝ってきました(エムズ... >>